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中国の自転車事情中国事情コラム最終更新日:2017年4月4日
はじめに前回ちょうど自転車のプレゼントを開催したので、今回は中国の自転車 事情について書きます。日本人には、中国というとみんな自転車という イメージがあるようです。私の母も、「中国は車なんか通ってなくて、 自転車だらけでは?」と言ってました。でも私は「車も自転車と同じ ぐらい多いよ」と言っていますが。自転車ばかりで車がない時代というのは、 恐らく文革期あたりの話ではないでしょうか? 自行車王国中国語で自転車は、「自行車」と言います。王国という意味も日本語と 変わりません。私が中国に来たことがなかった時も、中国は自転車の国 というイメージがありました。そして、初めて中国(北京)に来たときは、 やはり想像通りの自転車王国でした。とくに夕方の時間帯は、すごい混雑 ぶりでした。でもそれ以上に驚いたのは、自転車も多いけど、それと同じ ぐらい車も多かったことです。最近は自転車の比率が、バイクや車におさ れて、どんどん少なくなっているように感じます。 バイクが多くなるのは、南に行くほど、その傾向が強いです。理由は、南方は暖かくて一年中バイクが乗れて、しかも暖かいので気持ちがいいからでは ないでしょうか?その証拠に、中国の南隣の国のベトナムは、恐ろしいほど のバイク王国です。 中国全土で自転車が多いかというとそういうわけではありません。 たとえば、重慶や青島は自転車があまり多くないそうです。重慶はどうして 自転車が多くないかというと重慶は坂道が多く、自転車での移動は不便 だから自転車は少ないそうです。その代わり、バスがとても発達して います。自転車が多いことにはわけがあり、中国の東部は平原が多く、 坂道と風が少ないので、自転車が普及しているのだと思われます。 世界で一番自転車が売れている国は、人口が多いので、中国で間違い なさそうですが、今の中国は自転車が多い国だという表現はあまり適切 でないかもしれません。今の中国は車も多いし、バイクも多いし、自転車 も多いし、一番多いのは歩いている人ではないかと思います。どこに行っ ても人がいます。日曜日などは、買い物に出かけると、一年中まるで 夏祭りのような人だかりです。平日昼間でも結構歩いている人が多くて、 いったいみんな何をしているのだろうと思ってしまいます。深夜12時 ぐらいでも結構人が歩いています。 ちょっと話がそれてしまいますが私が、中国が日本よりも便利だと 思うところは、百貨店や郵便局や銀行が一年中休まないということです。 日本の銀行は普通午後3時までですが、中国の銀行は一年中、午後6時頃 までやっていて市内に1店舗ぐらいは、24時間営業の銀行があります。 あと大きな百貨店も休日はなく1年中、朝の8時頃から夜の10時頃まで営業 してます。 自転車を買うこと自転車を買ったら一番悩む点は、どこに置くかという問題です。中国では自転車の盗難は非常に多いです。私も一度だけ自転車を買ったことがあり ますが、確か買って7ヶ月後に盗まれてしまいました。でも自分ではよく 7ヶ月も盗まれなかったと思っていますが…。当店のスタッフは、中国の 貧しい地方から来た出稼ぎの人が、夜になると自転車を盗んで中古屋に 売っていると言います。特にお正月ごろは、お金が必要になるので盗難 が多くなるそうです。盗みのプロなので、どんな鍵も開けてしまいます。 私の自転車もU字型の大きな鍵がつけてありましたが盗まれました。 中国では自転車の保管方法に気をつかう人が多く、見たところ約半分の 人がアパートの部屋の中においています。邪魔になるという欠点もあり ますが、それ以上に3階以上に住む人にとっては、毎日担ぐのが大変です。 5階以上は相当大変です。実際、都市部に住む中国人のほとんどは、5階建 て以上のアパートに住んでいるので、ほとんどの中国人は2階以上に住んで います。 そう考えると、やっぱり、みんな軽量タイプの折りたたみ自転車を買った ほうがいいのではと思いますが、なぜかまだ中国では、折りたたみ自転車 は全く普及してません。中国政府は、もっと軽量タイプの折りたたみ自転車 を普及させたほうが、人民の生活水準の向上に貢献できるではないでしょうか。 交通事情が非常に悪いと理由に加え、この盗難の問題もあるので、私は バイクも、車も持ってなくて、いつも、歩きとタクシーとバスで移動して ます。そろそろスクーターぐらい買おうかとも思っています。車については、 交通事情がひょっとして世界一悪いかもしれないところなので、怖くて運転 できません。「中国で何が一番危ないか?」と聞かれたら、私は、「過馬路 (道を横切ること)」というかもしれません。 中国の自転車の今後私がまだ小学生の頃、雑誌に「中国で自転車は月給の2ヶ月分」と書いて あるのを見て、びっくりしたことを覚えていますが、今では中国の平均的な 月収の半分ぐらいです。中国人が自転車を買うという感覚は、ちょうど 日本人がスクーターを買うぐらいの負担に相当すると考えられます。 比率的に、今後はバイクが多くなっていくでしょう。中国ではここ数年、 バイクが非常に安くなってきていて、最近は4万円から10万円でバイクが 買えて、急激に普及してきました。確かに一般人の月収より高いですが、 これぐらいの金額なら、欲しければ買ってしまうようです。中国人家庭は、 共働きが多いので、大体夫婦の1,2ヶ月分の給料を合わせてバイクが1台 買えます。値段的には、ちょうど冷蔵庫やエアコンと同じぐらいですが、 今、中国では大体冷蔵庫やエアコンは1家に1台ぐらいになってきました。 次はバイクかパソコンが1家に1台になりそうな気がします。 メールマガジンの登録・解除 |