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一人っ子政策 (3)中国事情コラム最終更新日:2017年4月4日
中国の教育今の中国は1人の子供に高い教育を受けさせるという少数精鋭のよ うな政策をしていて、小学校では低学年からたくさん宿題があります。 (中国語は漢字ばかりなので、中国の子供は本を読んだりするのは 大変ではないかと思っているのですが。特に台湾の漢字は世界一難しい 文字だそうです。) 親も教育熱心で、まるで日本の受験戦争のようです。 親が教育熱心 なのは、一人っ子なのでよく教育しなければという気持ち以外にも 自分が文化大革命などの時、学校に行けなくて十分な教育を受けら れなかったということもあるようです。中国語の先生の話では中国 は淘汰社会ですぐ淘汰されてしまうので、若いうちから勉強する必要 があるそうです。その中国語の先生は小学校3年生の孫に英語を教え ています。 日本では、中国人(留学生)は勉強熱心だとかよく働くとか言われますが その理由には、中国は競争社会で、しかも格差が大きく、日本の ようにどこの会社でも給料があまり変わらないとかバイトで生活 できるという環境ではなくて、実力がなければすぐ負け組になっ てしまうというような事情も関係あるのではないでしょうか? 中国は貧富の差が激しく、富裕層が悪者のようにいわれること もありますが、でも中国のような競争社会で勝ち抜くには相当な 努力が必要だという見方もできると思います。中国の学習の仕方も日本と同じく詰め込み教育型で、多くのことを暗記させられます。暗記型の教育は日本でもよく批判されていて学生 も疑問を持っていますが、韓国でも中国でも同じみたいです。 5,6年前は、一人っ子政策初期の子たちが大学生で、昔は中国で大学 に行く人は数%といわれていましたが、今では一人っ子たちの半分ぐら いが大学に進学し、進学率もかなり上がってしまいました。でも中国 は経済がいいといっても人口が多すぎるので、失業者が多くてみんな 仕事を探しているので、大学を卒業してもなかなか理想の仕事が見つ かりません。景気がよくてもこんなに失業者が多ければ、景気が悪い時は日本と比べ物にならないぐらい大変ではないでしょうか。 特に田舎は畑仕事しかないそうです。日本より経済規模が 小さいところに日本の10倍もの人口がいたらそれはよい仕事を見つける のは大変だと思います… 日本では効率化で人減らしをしていますが、中国では効率化をしたら、 みんなが失業してしまいます。 数年前には大学生だった一人っ子たちも、今では結婚適齢期になり、 家を買ったり、車を買ったり、旅行に行ったりと、全力でお金を使って います。私も周りの若い人をみて、よくこんな高い化粧品や健康食品を 買えるなといつも思ってしまいます。昔は家は結婚してからお金をためて 買ったようですが今は結婚前に両親が買ってくれるので、子供たちは余っ ているお金で自分の好きなものを買っているようです。 このことが最近の中国の経済が好調なことの一因かもしれません。 メールマガジンの登録・解除 |