チャイナドレスとアオザイのKOLO
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チャイナドレスのコラム

婦人服のオーダーメイド販売のビジネスモデル

最終更新日:2016年8月2日 

 下の記事は2014年7月2日にブログで書いた記事を整理して掲載しております。

 約2か月前にインターネットショップで、婦人服のオーダーメイドを格安でしているサイトを偶然みたのですが、概要としては

  • 経営者は、若い女性で東京で指示しているようです。
  • 仕立て工場は香港で、香港の生地卸市場あたりを拠点としているようです。
  • 服のジャンルは、広範囲でたくさんありました。チャイナドレスもありました。
  • 写真は雑誌をスキャンしているように思えました。
  • 価格は、非常に安いと思います。5000円ぐらいのものもたくさんあります。

 第一印象としては、このビジネスモデルは、1999年当時私たちが始めたことに似ていると思いました。でも私たちは、問題があったから止めたので、恐らくこのお店もたくさんの問題を起こしているだろうと思いました。

このビジネスの問題点

時代が遅すぎる

 中国大陸も香港も不動産が日本以上に高く、生地などの材料費も以前の約2倍、人件費も私たちが始めた99年時より4倍になっています。今から始めるのでは固定費が非常に高く、特に安い価格帯ではかなり厳しいと思います。

これは現地駐在でないと無理

 オーダーメイドをたくさん処理するには、現地に駐在しないと無理です。写真と同じ簡単なオーダーメイドもありますが、言語の問題、生地の説明や、いろいろ複雑なことが発生しますので特にジャンルが広いなら現地駐在でないと無理だと思います。

利益が出せない

 調子がいい時で月産60着(オーダーメイド)が限界なので、設定価格が安いと赤字体質になります。60着×5千円=売上は30万円にしかなりません。そこに運賃や様々な固定費がかかります。これでは電話代を払うこともできないはずです。
 オーダーメイドは型紙を作らなければならないので、平均1日2着が限界です。もし簡単なものなら3着が可能ですが、2日で1着しか作れない難しいオーダーも頻繁に来ます。
 そうすると月50着ぐらいが限界になり、仮に1着当たり2000円しか利益がないとすれば、調子がいい時でも月収10万円になり、一般的には慢性的な赤字になります。

 難しいオーダーを断るという方法もありますが、最初の打ち合わせ段階で簡単だったのに途中から難しくなることもあり、いうほど簡単ではありません。これを改善する唯一の方法は、高額商品(稼ぎ頭)を作ることだと思います。

 あたり前ですが、慢性的な赤字ということは、家で何もしない方がお金が減らないということです。

価格帯は途中で変えられない

 最初安い価格設定で、途中で値段を変えると、オーダーが激減します。私たちが安い生地で5500円のオーダーメイドを約1年半で止めた理由は、これではリピーターが育たないと思いと止めることにしました。 5500円というのは確かに一定期間は継続できます。ただ一定期間たったら、継続は無理です。そうしたら、例えば開店後1年したら、自分たちの本来の価格帯に戻さなければなりません。 私たちは、最初の1年半を5000-9000円の価格設定にし、その後は10000円-20000円の価格設定に変更しました。

作るジャンルが広すぎると、問題が多発します

 洋服というのは、デザインでサイズの取り方が大きく違います。もしジャンルを広げたら、頻繁に問題が発生するので、服のジャンルを狭くする必要があります。また型紙を作るのにも、服のジャンルが広いと、時間が倍増してしまいます。いろいろなデザインを扱うと、毎日作業がバラバラになり、頭を使ってしまい1着作るのに4日間ぐらいかかってしまいます。
 オーダーメイドで作った洋服がブカブカだったとか、専門店で注文してもよくあることです。ジャンルを広くしたら大変なことになってしまいます。 ジャンルが広く、現地に駐在していないことを考えると、サイズ直しの確率が高いように思えます。これはさらに月産能力を少なくするので、赤字が拡大してしまいます。
 どうしてそんなことが言えるのかは、このビジネスは私たちが15年前にやったこととそっくりだからです。

安いのに香港?

 オーダーメイドの価格が安いのと、香港で作るというのは、矛盾することではないでしょうか?香港にもたくさんの大陸人が住んでいますが、香港に住んでいる大陸人は、給料は香港の給料が適用されるはずです。隣のシンセン市に縫製を頼むなんてことはできないはずです。シンセン市も物価が高く、行ったりきたりするのは大変だと思います。指示する人は日本、拠点が香港、製造がシンセン、こんなことは無理だと思います。

 香港で高級路線なら分かりますが、香港でビックリ価格の格安路線というのは、矛盾する気がします。格安路線なら、工場は安徽省とか中国の田舎ではないでしょうか?

結論

 私はこのビジネスは自分の過去の失敗から分かるのですが、非常に厳しいという意見です。
 ここからの改善方法としては、価格設定を最低1万円にするというのは、絶対条件だと思います。そして売上を月50万円まで上げなければ継続できません。1万円×50着=50万円。たぶん最低これぐらいの必要がありそうです。

 もし数で勝負するのなら、職人を結構雇わなければなりません。ただ職人を増やすと固定費も同時に増えてしまいます。固定費が増えたら、それはそれで赤字になります。

 1日3着づつ発注したとして、1つの注文を処理するのに2週間かかるとします。そうすると3着×14日=42着。42着の全く違う注文内容のことを毎日区別しておかなければなりません。(仕様、生地、裏地、納期、発送、振込など)。作業別に担当者を置くような売上を上げているわけではないので、全部1人でやらなければなりません。

 仮にこれを1年間続けるとしたら、ほとんど体力の限界に達してしまうと思います。

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