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チャイナドレスのコラム北京からチャイナ服を日本へ販売のビジネスモデル最終更新日:2016年8月2日
下の記事は2015年3月23日にブログで書いた記事を整理して掲載しております。 今までネットでチャイナドレスのオーダーメイドをしたお店は10店ぐらいありましたが、そのうち4店ぐらいは北京でした。北京のお店は5年前に全部撤退しています。 どうして北京なのかというと、これは生産や商売に向いているという理由は全くなかったと思います。主な理由は北京の大学を卒業したとか、知人が北京にいたとか、商売と関係ない理由の場合が多いです。今は競争が激しいので、世界で一番安く質のいい生地が手に入り、品質がよいものを作れる場所で商売をしないと競争には勝てません。北京だったらまだ上海の方が向いていると思います。上海の方が、近郊で安い生地が手に入り職人が多いので。 例として5年前に撤退してしまったA店の内容は
という内容でした。(2008年時) 最大の問題点は北京を拠点にしていることです。もし自宅が北京で、北京で店舗経営をしているというのなら話が違うのですが、そんなことはなく北京でネット販売をしているだけだったと思います。 北京がどうしてダメか?北京は中国で一番物価が高いです北京は不動産は東京の2倍、人件費は東京の半額で、実質日本の田舎で作った方が安いぐらいです。特に北京オリンピック後、北京の物価の高さは異常で日本で生活した方が安いと思います。北京は他の都市よりもさらに5年先をいっています。 北京は不動産が日本と変わらないので、商社マンなど駐在員の賃貸マンションは月25万円ぐらいですが、安いところも月10万円ぐらいです。東京の中心部と全く同じです。もし5着のチャイナドレスでこれを負担しなければならないなら、1着あたり2万円づつ高くしなければなりません。これは大変なことです。 北方では生地が手に入らない一番の問題は、北方では生地が手に入りません。また売っていたとしても長江デルタ地帯の2倍の値段です。これでコストが、長江デルタの南通や蘇州などでやるよりも2倍かかってしまいます。それでは事業としてハンデを背負ってしまいます。蘇州で1万円で作れるものが、北京では間違いなく2万円以上です。 職人が少なくなっている10年以上前は、裏通りの出稼ぎ労働者がやっている格安裁縫店はあったのですが、オリンピック開発や不動産の高騰により、そういうお店は全部撤退しているはずです。分かりませんがオリンピック以降、職人がほとんどいないのではないかと思われます。 格安の裁縫店職人はいませんが、もし雇用すれば月8000元(13万円程度)で、契約できる職人は探せばいると思います。 北京でやるメリットチャイナドレス販売店は多い現地のチャイナドレス店の数は中国随一だと思います。ただ1着4万円前後するという話です。デザインなどは参考になります。また映画会社などの服飾産業も盛んだと思います。 他にも伝統的な商品を扱えるチャイナ服以外にも、少し似た多くの商品が扱えます。いづれにしても北京のメリットを生かすには、チャイナ服の日本へのネット販売のような狭いジャンルのものではなく、もっと広く扱わなければなりません。 副業には便利 東京もそうですが、都会はバイトや副業などが多く、チャイナドレスを半分、副業を半分とするには、便利な土地だと思います。 他の問題点売れる数が少ないのは大変です月0-5着の注文しか取れないのなら裁縫職人の管理が大変です。注文が少ないなら辞めてしまうと思います。職人がすぐ辞めたら、高価格帯の商品を作るのは困難です。 価格設定が高いのでどうしても少なくなってしまう価格設定が高いので売れる量が非常に少ないです。それでは生地屋と職人と経営者のバランスが非常に悪く続きません。 生地を買う量が少ないと問題が多い サイトの生地は生地屋で撮影したと思われますが、在庫はすぐ変化をしてしまいます。サイトに載っている生地で写真を撮った次の日になくなることもあります。また頻繁に生地屋に行き買わないで生地の在庫の確認というのは、中国では現実的ではありません。 それではどうしたらよいか?北京でやるということは、物価が高いということなので、日本よりも北京で販売した方が儲かるはずです。撤退したということは赤字だということなので、黒字化は必須です。 もし自分だったら販売先を北京に変更します。日本にも売りますが、これは売れても売れなくてもいいというぐらいに考えます。 差別化をするためにも、日本製か日本製でなくてもイタリア製などの生地を使いチャイナドレスを作ったりすると差別化ができると思います。 これで少しやってみてダメなら撤退し、見込みがあるなら北京で販売を続けます。
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