チャイナドレスとアオザイのKOLO
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チャイナドレスとアオザイ
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チャイナドレスのコラム

チャイナドレスについての本当のこと

最終更新日:2016年8月2日 

下の記事は2013年12月9日にブログで書いた記事を整理して掲載しております。 

 いつの間にかチャイナを売っていたお店がほぼ無くなってしまい競争相手がいなくなってしまいました。(そのような状態なので記事が自由に書けるのですが)。確かにまだ残っているお店もありますが、よく調べてみると他の商売をしている傍ら非常に小さく販売している程度です。


 これに関しては、他店が撤退して嬉しいのかと言えば偽物(誤表示)のお店がいなくなった場合のみ嬉しいですが(そういうお店も多いです)、ジャンルが違う場合には、むしろマイナスだと思います。特に実店舗とは全く競合していません。

 競争相手がいなくなったと言っても得をしているわけではありません。当店の売上もリーマンショック前よりも減っています、減っている上に現地の人件費が非常に高くなり為替相場が悪く利益が上がらなくなっているので、遠からず撤退してしまいます。

お店が減った原因は?

コスプレ衣裳が多かった

 そこでどうして業界全体の売上が減ったのかということなのですが、私は主因はコスプレを扱うお店がチャイナドレスをたくさん売り始めたからかと思っていました。それによって注文は取られ質の悪い商品が出回って印象が悪くなってしまいました。チャイナドレスという商品特性から、一度買ってあまりよくなかったら全部同じだと思われて、二度と買わないというのは考えられます。

 それでは、日本ではいったいどこで、そんな質の悪いチャイナがたくさん供給されてきたのかと言えば、今は主にヤフーオークションです。昔は日本三大中華街と言われるようなところだったと思います。10数年前、中華街では質の悪い今のネットで3000円で買えるような商品が15000円ぐらいで販売されていました。現在その手の商品は5000円ぐらいになっていると思います。ただそのようなドレスはゲームのイベントやコスプレのカフェなどにしか使えないものだと思います。

イメージが悪くなった

 上の理由も、結構大きかったと思うのですが、同じぐらい大きかったことと言えば、下のような「チャイナドレスを着て結婚式に参加するのは大丈夫でしょうか?」というヤフー知恵袋関連のページが07年08年頃から検索上位表示されるようになったことも原因だと思います。
質問した方がどうとかではなく、問題はチャイナ=コスプレと誤解をしている人が増えたということです。
 確かに08年ぐらいから結婚式披露宴で着用される方が激減しました。結婚式はもともとチャイナドレスの数少ない着用機会でした。

 下のベスト回答は、業界にとっては良いことを書いていただけているのですが、私が以前見た時は、花嫁より目立つのはNGだとか、そんなのはダメだというような回答が多かったです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1141570311
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1413155874

 まずチャイナドレスと一言で言っても、ジャンルもランクも様々で着て行って大丈夫なものから、NGなものまでいろいろあると思います。
結婚式で何がOKか例を挙げないとわかりづらいので、リンクを貼っておきます。

紺のドレス

黒のドレス

日本はアニメやゲームが発展しているせいかコスプレ衣装のチャイナドレスが流行ってしまい、チャイナ=安っぽいというような印象を持っている方が増えてしまいました。

 本物を見る機会がなく、偽物ばかりが出回ってしまった件に関しては残念だと思います。もし毎日本物を見る機会があれば本物と偽物の違いはすぐに分かります。現状では毎日本物を着ている中華料理店、本物を着ている水商売の方、本物を扱っている小売店の方などが本物をすぐ見分けられます。本物と接する機会がないと、偽物と本物の区別がつきません。これは芸術品を見る目と同じ原理です。

 このコラムを編集したのは2016年ですが、現在東京で本物のチャイナドレスを見られるレストランを紹介させていただきます。東京都中野区中野駅前にある、天祥様です。ここは当店で年間20着ぐらい制服を製作しておりますので、現在東京でほぼ唯一大量のチャイナドレスを見られる場所になっています。他にもありますが、天祥様のような規模ではありません。

本場のチャイナドレスとは

 本来のチャイナドレスは、コスプレ的なものは少ないです。
日本のコスプレ系のチャイナドレスというのは、外国人へのお土産用に現地で2000円ぐらいで売られているもので現地で着ている人は見かけません。現地で需要があるとしたら中華料理屋ぐらいです。

現地のチャイナドレスを分類すると

  1. 伝統系
  2. パーティドレス系
  3. 普段着系

に分かれます。もし結婚式なら伝統系かパーティドレス系のどちらかになると思いますが、現地でも結婚式用なら通常10万円前後します。
値段のことはともかく、本物ならどこに着て行っても恥ずかしくありません。また派手でないドレスもたくさん存在します。

二胡ブーム到来

 もう1つ心当たりがあることは、女子十二坊という二胡楽団が流行し1,2年でブームが去ったことも多少関係あるかと考えたことがあります。あのおかげで業界の売り上げは2倍になりました。ただ日本には中国人が短期や帰化を含めると200万人ぐらいいるので、ブームとは関係なくその需要を掘り起こせば、すでに10店前後しかない業界なので飯ぐらいは食えるはずなのですが。

その他

 他には2004年頃から急に日中関係が悪くなったことも関係はあると思います。 困ったことに、最近は大体2年に一回ペースで、とても大きな問題が発生します。これもチャイナドレスのイメージを悪くしていると思います。

 

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