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チャイナドレスのコラム

民族衣装業界の興亡

最終更新日:2013年12月9日 

下の記事は2012年2月にブログで書いた記事を整理して掲載しております。 

民族衣装業界の興亡

日本の最新事情

 もともとレアな商品なので誰にも気付かれないのですが、日本でのチャイナドレス店は10年前と比べかなり縮小してしまいました。ネット販売でも、チャイナドレスもアオザイも、質の高かったサイトが次々に閉鎖されています。

 調べれば分かりますが、中華街のチャイナドレス店は、店舗数を大幅に縮小したり、場所が悪いところへ移転するなどしてなんとかやり繰りしているそうです。もしかして2年後ぐらいには、ほとんどすべてのお店が撤退するかもしれません。その時にはコスプレのチャイナしか手に入らなくなってしまうのですが。

原因の1つに、もともと卒業式や披露宴出席用などで20代の方がたくさん買われていたのですが、今の20代は10年前と比べ人口がだいぶ減っているからだと思います。また消費意欲がなくなっていることが一因の気がします。一定の需要があった水商売の方もたぶん5000円以下ぐらいの安いものを着ているのかもしれません。着物業界もたぶん同じで昔と比べ高いものを買うお客様が極端に減っている気がします。人口の減少や経済のマイナス成長がこういうところに影響しています。

弊社は卸販売もしているのですが、まず8000円以上の商品は売れません。(たぶん弊社以外にチャイナ専門で卸販売をしているお店はないと思います)。品質とか関係なく高いものは売れないからだそうです。たまたま高いものを買っていただいたとしても、店舗では卸値の約3倍の価格になってしまっているので、商品の動きが悪くなってしまいます。

今唯一、勢いを増しているのが水商売の衣装専門店です。さまざまな衣装を販売しているのですが、その商品の一部としてチャイナドレスを販売しています。個人的には上品なドレスが減り、水商売の衣装が増えるのは残念だとは思っておりますが。

中国の事情

 中国ではどうなっているかと言えば、中国では伝統的なチャイナは今はあまり流行っていないのですが、コットンなどの生地で、カジュアル風のチャイナが流行っています。そのせいもあるのですが伝統的な生地屋は青息吐息の状態です。それにカジュアルなデザインが主流になっていて作り方が洋服に近いので、伝統的な縫製をする職人もだいぶ減っています。

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